【動画】魚津水族館で魚に芸を仕込む西馬和沙さん=高津守撮影
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魚津水族館飼育研究・西馬(さいば)和沙さん

 「この辺に並んでいるトロ箱は定置網の魚。となりの列は刺し網漁の魚。この時期はけっこう珍しい種類の魚も揚がるんですよ」。昨年11月末、外はまだ暗い午前4時半の魚津漁協の荷さばき場「おさかなランド」(富山県魚津市村木)のセリ場で、白い息を吐きながら床に並ぶトロ箱の中の魚を見て回った。

 2016年から勤務する魚津水族館は約200種の富山湾の魚を展示する。目玉は「富山湾大水槽」だ。季節ごとに移り変わるセリ場のトロ箱の中身は、富山湾の「今」をつかむ大事な情報源。当初は日本海の魚の知識がなく、先輩から「行ってみる? 勉強も兼ねて」とセリ場に誘われた。それ以来、週に1回、セリ場に通うようになった。

拡大する写真・図版魚津漁協のセリ場で魚を見て回る西馬和沙さん=2019年11月28日、富山県魚津市村木、高津守撮影

 「ガッキーはこの辺の生(い)け簀(す)で泳いでたんですよ」。1年前の冬、いくつも並ぶ生け簀の一つで、一匹のイシガキダイが泳いでいた。若くて、好奇心が強いイシガキダイの中でも芸の覚えが早そうに見えた。セリにかけられる前に無償で譲り渡してもらい、水族館へ。練習を重ねたイシガキダイの「ガッキー」は現在、水族館の人気アトラクション「おさかなショー」で芸を披露している。

 全国を転勤する海上保安官の父親が、各地の海へ連れて行ってくれた。小学5年生の時に家族で旅行した沖縄県本部町の海に潜って見た景色は、今もよく覚えているという。「深く青い世界が広がり、底が見えなかったけれど、怖い気持ちよりも、もっと先を見てみたいと思った」。中学生になると、漠然と「海関係の仕事をする」と考えるようになったという。

 高校進学にあたって「沖縄水産…

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