拡大する写真・図版ブラジル検察から起訴されたジャーナリストのグレン・グリーンウォルド氏=AP

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 南米ブラジルの検察は21日、ブラジル在住の著名な米国人ジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏を、盗聴を助けた罪で起訴した。地元紙などが報じた。グリーンウォルド氏は英紙ガーディアンのコラムニストだった2013年、米当局による情報監視を内部告発した元CIA職員のエドワード・スノーデン氏から情報提供を受け、報じた人物として知られる。ガーディアンはこの報道で14年、米国でピュリツァー賞を受賞した。

 報道によると、グリーンウォルド氏は6人のハッカー集団が、ブラジル当局者の電話を盗聴することを助けたとして起訴された。盗聴された通話には、ルラ元ブラジル大統領も絡む汚職事件などについてのやり取りが含まれていたという。

 グリーンウォルド氏は調査報道サイト「インターセプト」の創設者の1人で、ブラジル版もある。同サイトは昨年、ルラ元大統領の汚職事件の担当裁判官と検察官との当時の通話内容を暴露。この裁判官は現在、ボルソナーロ政権の法相となっており、記事では、裁判の公正さに疑問を投げかけた。

 グリーンウォルド氏は身柄拘束されていないという。起訴を受け、インターセプトは「極右のボルソナーロ政権による権力の乱用で、自由な報道への攻撃だ」などと批判する記事を発表した。(リマ=岡田玄)