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さいたま市立浦和高校

笑顔は心のビタミン

 ここ最近、「部活改革」の名のもとに全国的に中学校や高校の吹奏楽部は練習時間を短縮したり、参加する大会・イベントを減らしたりする傾向にある。その中で、今年度から新たにマーチングに取り組み始めたのが、さいたま市立浦和高校吹奏楽部だ。

 さいたま市立浦和高校は、「市立(いちりつ)浦和」「市高(しこう)」と呼ばれる埼玉県有数の進学校だ。それでいて部活動も盛んで、吹奏楽部は8年前に顧問となった小泉信介の指導のもと、6年連続で西関東吹奏楽コンクールに出場している実力派バンド。2019年は西関東で金賞を受賞した。

 市立浦和の吹奏楽部では入部時に全員にあだ名をつける。ホルン担当の2年生で、学生指揮者を務める矢農彩乃(やのう・あやの)のあだ名は「ピレット」だ。

 ピレットには部活で大切にしているコトバがある。それは「笑顔は心のビタミン」。吹奏楽指導者、藤重佳久のコトバだ。

 藤重は福岡県の精華女子高を全日本吹奏楽コンクールと全日本マーチングコンテストの全国大会常連校に育て上げ、現在は長崎県の活水高の音楽監督として同高を二つの全国大会に導いている。

 ピレットは藤重が指揮した精華や活水のCDを繰り返し聴き、藤重が指導している動画も食い入るように見た。映像の中で藤重はこう部員たちに唱和させていた。

 「笑顔は心のビタミン!」

 「なんて素敵なコトバなんだろう!」とピレットは思った。笑顔のビタミンによって自分の心だけでなく、まわりの部員や先生の心も、演奏を聴いてくれる人たちの心も、すべて明るく元気にしたいと思ったのだ。

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