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 東京都内の公園で、進学塾が生徒に大縄跳びをさせながら声を出して歴史の暗記をさせていることに周辺住民から苦情があり、行政が公園に「大縄跳び禁止」の看板を立てる規制を始めたことを伝えたフジテレビの情報番組「とくダネ!」について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は22日、審理に入ると発表した。

 対象は昨年8月30日の放送回。番組内では、公園の周辺住民数人に、進学塾の行為を騒音に思うかどうかなどを聞いた。その中の一人が、「本を読んだり、集中して何かをやる日には、ちょっとうるさいと思う」などと答えた場面を放送した。

 BPOによると、この放送に対して、取材を受けた本人は、突然見知らぬ女性からマイクを向けられ、「一度も目撃したことがなく、理解に苦しむ内容」にもかかわらず、誘導尋問に近い形で質問されたものを、勝手に放送に使われたと主張。「内容的に、懇意にしている学習塾の批判にもつながり、非常に憤慨している」として、フジテレビに対して「捏造(ねつぞう)に対する謝罪と意見の撤回」を求めて、BPOに申し立てた。

 フジテレビは、「誘導尋問」との指摘について、インタビュー映像には誘導尋問をする場面はないと反論。インタビュー内容を加工せずそのまま放送しており「捏造には該当しない」と主張しているという。

 BPOの放送人権委員会は、申し立てが、名誉、信用にかかわるものであることや、放送日から3カ月以内に放送事業者に対して苦情が申し立てられたものなど、「苦情の取り扱い基準」を満たしていれば審理入りすることにしており、審理入りがただちに、番組内容に問題があると委員会が判断したことを示すわけではない。(西村綾華)