拡大する写真・図版映画「his」に主演する俳優の宮沢氷魚=2020年1月、大阪市北区、滝沢美穂子撮影

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 宮沢氷魚(25)は、取材で時々「好きな女性のタイプは?」と聞かれる。以前は何げなく答えていたが、映画「his(ヒズ)」でゲイの主人公を演じてから、立ち止まって考えるようになった。「もし僕が同性愛者だったら、この質問、ちょっとつらいんじゃないかな」と。

 高校まで通っていた男子校や留学先の米国では、同性同士の恋愛が身の回りにあった。誰かがゲイだと分かったところで、特に関係が変わることもない。「世間もそうかなと思っていましたが、卒業して、日本にはまだ生活しづらい環境があると気づきました」。俳優として、LGBTQを後押ししたいと考えていた矢先、映画の話が舞い込んだ。

拡大する写真・図版映画「his」に主演する俳優の宮沢氷魚=2020年1月、大阪市北区、滝沢美穂子撮影

 主人公の迅(しゅん)は、ゲイだと周囲に知られるのを恐れ、田舎でひっそり暮らしていた。寄る辺のなさは、かつての自分と重なる。「4分の1、アメリカの血が入っているクオーターで、小さい頃は『変なやつがいる』といじめられていました。日本では『外人』扱いされるし、アメリカではジャパニーズと言われる。自分の居場所ってどこなんだろうと。迅が感じていたものに近かったかな」

拡大する写真・図版映画「his」から。主演の宮沢氷魚(左)と藤原季節 (C)2020 映画「his」製作委員会 配給:ファントム・フィルム

 そんな迅のもとに、元彼の渚(なぎさ)(藤原季節)が娘の空(外村紗玖良(さくら))を連れて現れる。本人の許可なくゲイだとばらす「アウティング」や渚の離婚調停もシビアに描きつつ、ラストにはささやかな希望が宿る。

 岐阜県白川町のロケでは、藤原…

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