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原発賠償金を追う③

 昨年6月27日、賠償金詐欺グループの主犯格とされる東洋健康センターの元社長、金孝尚被告(62)は福島地裁で2回目の公判に臨んだ。裁判官に追起訴分の罪状認否を問われると、「NPO元職員と、東京電力にいる彼の友達に頼んだ」と供述し始めた。閉廷直後、傍聴席にいた東電関係者は法廷を飛び出し、廊下で「大変です。金被告が供述しました。新聞に書かれます」と電話を掛けた。

 同様の証言は、2016年の東京地裁でもあった。別の賠償金詐取事件を巡るNPO元職員と共犯の男の裁判で、男が「東電の『ヤマザキ』という社員に指導を受けた」と供述した。

拡大する写真・図版「ヤマザキ」の東電時代の名刺。「渉外・調査グループ」とは、賠償金の不正請求を専門に調べる部署だ

 「ヤマザキ」への取材は金被告の公判前から試みていた。昨年4月、都内の自宅を割り出し、自宅前で待つこと6時間。夜8時ごろになって作業着姿の男性が帰宅した。声を掛けたが、驚いた様子で「急に来られても困ります」と断られてしまった。

 その後、何度か接触を試みたが失敗した。そして10月、「あなたの口から本当のことを教えてほしい。どうか一度、お話を聞かせて頂けないでしょうか」と手紙を書いた。あまり期待はしていなかったが、意外にも手紙を送った翌日午後11時ごろ、「お会いしたいと思います」とメールがあった。

 2日後。都内の貸会議室のドア…

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