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 中東カタールで昨年開かれた陸上の世界選手権で男子選手2人の金メダル獲得に沸いた日本競歩。ルールを守り、正しく美しく歩く――。そんな思いで56年前の東京五輪に出場し、今年の五輪の聖火ランナーにも選ばれた埼玉県戸田市の石黒昇さん(87)は、競技の発展と快挙を喜んでいる。

 駅伝選手を目指していた大学1年の時、結核を患った。「これ以上走ったら死ぬ」。医師から無情の宣告を受けた。競歩はその後、「健康のために」始めた。コーチはおらず、フォームも自己流。だが、石黒さんには確かな才能と、子どもの頃から1日100軒回ったという新聞配達で鍛えあげた脚力があった。

 1964年4月の東京五輪選考会。31歳になっていた石黒さんは日本新記録をたたき出し、20キロ競歩の代表に内定した。だが、本番では世界との分厚い壁を見せつけられた。身長165センチ。「外国人選手とは歩幅が違う。いくらピッチを上げてもだめだった」。力に変えようと娘の写真をゼッケンの中に入れて臨んだが、金メダリストとは10分6秒差の23位に終わった。

 競歩があまり知られていなかっ…

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