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 米上院で行われている、トランプ米大統領の弾劾(だんがい)裁判の実質的な審理が始まって2日目。上院議員たちは陪審員として、大統領を罷免(ひめん)するかどうかを決めるという重責を担うが、制約の多い弾劾裁判に、しびれを切らし始めた。

 22日は午後1時から検事役の冒頭陳述が始まった。前日は、裁判の進め方を決めるのに約13時間を要し、閉廷したのは22日午前1時50分ごろ。100人の議員たちは半日も経たないうち、再び議場に集まった。

 弾劾裁判では通常の議会と違い、スマホの使用はおろか、発言や離席が禁じられる厳しいルールがある。だが、米メディアによると、この日は席を10分以上離れたり、同僚議員と雑談したりする姿が確認されたという。共和党のランド・ポール議員は「議員席の机上でこっそりクロスワードパズルをしていた」と注目を浴びた。NBCテレビは、数字パズル「数独」をしているとみられる議員もいたと報じた。

 取材にも大幅な制限があり、計83人の記者に傍聴が認められているものの、撮影はできない。議場を映すのは上院の公式テレビカメラのみで、原則的に登壇者を映しているため、議員らは、中継カメラの映らないところで「ルール破り」をしているようだ。(ワシントン=野上英文)