案里氏陣営に1億5千万円、与野党驚き「マックスの額」
昨年7月の参院選で、陣営が車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとして、公職選挙法違反(買収)容疑で関係先が家宅捜索を受けた河井案里参院議員(自民、広島選挙区)は23日、この参院選にあたって自民党本部から案里氏側に計1億5千万円が支払われたことを明らかにした。これについて案里氏は、「不正はないと考えている」と説明した。
23日発売の週刊文春は、案里氏が代表の「自民党広島県参議院選挙区第7支部」、夫で前法相の克行衆院議員(同、広島3区)が代表の「自民党広島県第3選挙区支部」に参院選の公示前、複数回に分けて計1億5千万円が振り込まれたと報じた。
参院選の広島選挙区(改選数2)には7人が立候補。自民は6選を目指した溝手顕正氏と新顔の案里氏を擁立したが、国民民主や立憲などの推薦を受けた現職がトップで再選した。2番手は案里氏だった。
案里氏の23日の報道陣への説明によると、参院選に向けて本格的に動き始めたのは統一地方選後の昨年4月半ば。「(参院選まで)わずか2カ月半の間で活動していかなくてはいけないので、短い期間に資金が集中した」と話した。また、「この問題については、(今後提出する)政治資金収支報告書に記載する」とも述べた。