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 トヨタ自動車労働組合は、2020年春闘で、ベースアップ(ベア)や定期昇給、手当などをあわせた「組合員1人平均月1万100円」の賃上げを要求する執行部案を固めた。19年要求に引き続き、ベアの要求額は非開示にする。

 要求額は19年春闘の要求額「月1万2千円」より1900円少なく、妥結額の「月1万700円」よりも600円少ない。ただ、要求に含める手当の内容が異なるため「単純比較はできない」(労組幹部)としている。今回の要求に含めなかった手当については、春闘以外の労使協議の場で議論するという。

 トヨタはかつて春闘の相場牽引(けんいん)役とされ、トヨタ労組の要求額は他の労組が注目する指標だった。今回、要求額が前年を下回ったことが、春闘全体にどう影響するかは見通せないが、トヨタ労組幹部は「要求水準は下げていない」と強調している。

 要求額に含まれるベアは、具体的な金額を非開示にする。18年春闘で、トヨタの経営側がベア額を開示せずに回答。トヨタが示すベア額が他の企業の上限となる弊害を避けることが理由とされた。翌19年は労組側が要求段階でベア額を非開示にしており、20年もこの流れが続く。

 また、これまでよりも賃金に評…

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