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それぞれの最終楽章・離島に学ぶ(7)

「きゅ~ぬふから舎」管理者 坂東瑠美さん

 「カナーダンギーマイ、ヤグマリーマイ、スマドゥジャウカイ。カマヌユーンカイヤ、ヤーヌ、タタミヌハナカラ(たとえ動けなくなっても、寝たきりになっても、島がいい。あの世への旅立ちは、住み慣れた我が家の畳の上から)」という池間島の言葉。共に支え合い島で暮らし、隣人や家族に看取(みと)られながら我が家から旅立つ。

 以前は当たり前だったこの想(おも)いが、必ずしもかなうとは限らない時代になりました。この切実な島人の願いを守るため、2006年に島のおばちゃんたちが立ち上げたのが、私が働く介護事業所「きゅ~ぬふから舎」です。

 首都圏で生まれ育った私は、「人が生きて死ぬ」ということを暮らしの中で体験することはありませんでした。看護師になり、仕事として人の生死にふれても、医療や介護など社会制度や病名の文脈でしか関わっていませんでした。

 20代で赴任した島で、制度やサービスがそろわなくても、多くの人が集まり、喜怒哀楽を表しながら、支え合いの中で「人が生きて死ぬ」を乗り越える。その「当たり前」を知りました。特に明治・大正・昭和と生き抜いてきた方々は、自分たちの手で命を守りながら暮らし、多くの生と死を乗り越え、弔い、ここまで命をつないできました。専門性があっても、私なんてひよっこ。戦争や大災害に翻弄(ほんろう)されながらも、共に生き、命を営々とつないできた、目の前にいる高齢者こそが、「生きて死ぬ」のプロフェッショナルでした。

■亡くなる瞬間まで「楽…

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