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 展望風呂に快適な個室、ゲームコーナーにキッズルーム――。長距離フェリーが「動くホテル」として生まれ変わり、利用客を増やしている。なかでも新幹線より安く移動時間を有効に使えるとして、ビジネス客の関心を集めている。

 昨年12月。午後6時半、阪九(はんきゅう)フェリー(本社・北九州市)の「やまと」が新門司港(同市)に向け神戸港を出航した。

 夕食時でレストランをのぞくと、宮崎県産「黒瀬ぶり」の刺し身やおでん、カレー、八宝菜など和洋中のおかずが並び、客が列をなしていた。

 ロビーでの生演奏を聴きながら、浴衣姿で食事していた神戸(かんべ)豊志さん(45)は大阪市の検査装置メーカー社員。普段は新幹線を使うが、年末のあいさつ回りで荷物が多いため、車とフェリーを利用したという。「ホテルやレンタカー代も考えると、フェリーは割安だし、何より楽」。初めて乗船した同僚の作野太紀さん(25)も「眺めの良い風呂でさっぱりしました」。

 車を使う人ばかりではない。神戸市の介護ヘルパー、米原徹訓さん(50)は北九州市の福祉施設の知人から仕事を頼まれ、半年ほど前から毎週フェリーで通っている。「新幹線は高いと言われたので深夜バスを使ったが、眠れない。フェリーは個室でゆっくりできる」と話す。

 阪九フェリーによると、こうしたビジネス客の利用が増えているという。担当者は「夜出発して翌朝現地に着くフェリーは、飛行機や新幹線より時間はかかるが、体を休めたり仕事をしたりと、移動時間を有効に使える」とみる。

 航路300キロ以上で車も運ぶ長距離フェリーは全国で8社11航路ある。うち5社8航路が九州を発着する。九州運輸局によると、2010年度から140万人台が続いていた九州航路の旅客数は、15年度に160万人台に急増。その後も毎年増え、19年度上半期は前年同期に比べ7%増えた。

 阪九フェリーは、日本で最初に…

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