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取材考記

 東京電力福島第一原発にたまる汚染水をいつどこに捨てるのか、経済産業省の小委員会が政府に判断を「丸投げ」して議論を打ち切ろうとしている。昨年末の小委員会に同省が示した「取りまとめ案」では、放出場所を海か大気中か決めず、時期は「政府が責任をもって決定するべきだ」だった。

 なぜいま打ち切るのか。同省幹部に聞くと、「もう議論は尽くされた」。それでいいのか?

拡大する写真・図版原発の汚染水対策を話し合う経済産業省の小委員会。前列中央は原子力の専門家、山本一良委員長(名古屋大名誉教授)。その両脇に経産官僚が座る=2019年12月23日午後0時58分、東京都港区新橋のビル、大月規義撮影

 経産省が汚染水対策の専門家会議を立ち上げたのは汚染水漏れが深刻化した2013年。安倍晋三首相が東京五輪の誘致に向け、汚染水を「状況はコントロールされている」と演説した年だった。

 技術的な検討が終わると、16…

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