拡大する写真・図版W杯決勝でトライを決めた南アフリカのコルビ(右)。チームの体調管理にAIも活用された=江口和貴撮影

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 プロスポーツ界で人工知能(AI)の活用が広がっている。選手の体調管理、けがの予防はもちろん、ドーピング対策の「切り札」としても期待が高まる。

ラグビー世界一とAI

 今も記憶に新しいラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会。優勝した南アフリカは、AIを使いこなして選手のコンディションを管理していた。

 3位に終わった前回W杯後、「キットマン・ラボ」(アイルランド・ダブリン)と契約。同社は試合や練習からデータを集め、けが防止などに役立つ情報を選手ごとに提供する。負傷と隣り合わせのラグビーで、パフォーマンスを落とさず、どう最良の体調をつくり上げるか。それを個別に見極めるのが、専門家と手を組んだAIというわけだ。

 例えば太もも裏の肉離れ。選手には個々に走る「基準速度」があり、その速度に達しないと負傷する傾向があるという。そこでGPS(全地球測位システム)を使い、選手の走る速度や走行距離などをチェック。その上でAIが、各選手が負傷しやすくなる「危険状態」を設定する。

 カメラの前で選手に体を動かしてもらい、体の状態を確認するプログラムもある。ひじや股関節が曲がる角度など、各選手の「基準値」をAIが学び、その値まで曲がらない、または伸びきっていない場合などに故障のリスクを指摘する。

 南アはW杯期間中も、こうして練習内容を徹底管理。同じメニューでも量や強度に個人差を設け、1カ月以上に及ぶ長丁場を乗り切った。同国ラグビー協会のテクニカル部門責任者、ウィリー・マレー氏は言う。「健康は選手によって千差万別。科学が証明し、訴えていることに目を向けないと、多くの選手を失うことになる」

様々な要素の関連性を分析し学習できるAI。スポーツの公平性を担保する「秘密兵器」としての期待も。

 キットマン・ラボは現在、欧州…

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