ハシゴ酒の日々から「お父さん」 マック鈴木を変えた妻

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中村靖三郎
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 元メジャーリーガーのマック鈴木さん(44)は、3人の子どもたちのお父さん。お笑いタレントの妻、小原正子さんとの子育てを積極的にブログでも発信しています。逆境を乗り越えながら海外を渡り歩いてきたからこそ抱く子育て観について聞きました。

差別をしない子に

 長男(4)、次男(3)に続き、昨年8月に長女が生まれました。

 高校を中退して16歳で英語も全くしゃべれない状態で渡米し、メジャー選手時代を含めて約20年海外で過ごしました。その経験も踏まえて今思うのは、差別をしない人になってほしいということです。

 米国や中南米など、あちこちの国を渡り歩きました。中にはびっくりするような国もあった。靴が両方そろっていなかったり、ベネズエラでは裸足の子もたくさんいた。僕が食べたツナ缶をゴミ箱から拾って、「グッド、グッド」みたいなことを言って食べている人もいた。

 そういうことは、本当に見て、経験しないとわからない。見てもない、経験もしてないのに、勝手に自分の想像で人を差別したり、偏見を持ったりする人にはならないでほしい。

 メジャーでどんなすごい選手でも、差別意識を持っている人はいました。同じ人間やのに。逆に、英語が全くしゃべれなくても、肌の色も関係なく、やさしくしてくれた人もいた。海外に行って、いろんな人と会って、日本を外から見る経験をしたから、「そういう人もおる」と思えた。子どもたちには「おんなじ人間」と感じる人になってもらいたいと思っています。

子育て優先でなかった僕を家族が変えた

 とはいえ、最初から今のように、子ども優先で子育てに取り組んではなかったと思います。僕は僕なりに子育てをやっていたつもりでしたが、最近になって妻から「もうちょっとしてよ、と思っていた」と言われました。

 自分では気づかなかったので…

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