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 安倍晋三首相は24日の参院本会議での代表質問で、2018年の自民党総裁選の支持固めのために、同年の「桜を見る会」に多数の地方議員を招待したか問われ、「自民党内の推薦の経緯は政府として掌握していない」と述べた。「党内の推薦」に限定した答弁にとどめ、この年の会の招待者数の増加に自らが関わったか説明を避けた。

 内閣府が国会などに出した15~19年の資料によると、首相推薦など「政治家枠」を含むとみられる「各界功績者(総理大臣等)」の招待人数は、18年は9494人と、この5年間で最多。この年は9月に総裁選があり、首相が石破茂元幹事長を制した。首相は答弁で「長年の慣行で与党にも推薦依頼を行っている」と強調した。

 会の予算額を大幅に上回る支出が続いていた問題については、首相は「望ましいものではなかった」と陳謝した。共産党の山下芳生氏、日本維新の会の片山虎之助氏の質問への答弁。

 また、「明らかにすれば不正侵入などを助長する恐れがある」(安倍首相)として、政府が開示を拒否した19年の招待者名簿の電子データ破棄記録(ログ)を、内閣府の担当部署が確認していなかった。同府の酒田元洋総務課長が24日の野党追及本部で、「(同府の)情報化推進室で見た者はいない」と述べた。廃棄を裏づける証拠が示されていないため、野党側は「廃棄されていない可能性がある」(山井和則衆院議員)と追及。改めて確認を求めたが、同府は応じなかった。(三輪さち子、二階堂友紀)