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 横浜市が今年の成人式で、会場に配置する警備員を前年より大幅に増やしていたことがわかった。新成人が騒ぎを起こすことを警戒しての対応だ。警備費用は、前年の倍以上に膨らんだ。24日に開かれた市教育委員会の会合では、苦言を呈する出席者もいた。

 横浜市の成人式は13日、横浜アリーナ(同市港北区)で午前と午後に1回ずつ開かれた。参加者は計2万4875人、参加率は66・7%だった。

 市教委によると、昨年の式では、一部の新成人がステージに上がろうとして式典が中断。複数の警備員がケガを負った。

 そこで今回は、昨年まで約400人だった警備員を5割近く増やして約580人とし、アルコール検知器の数も増やして警備態勢を強化。昨年1600万円だった警備費用は2倍以上の3900万円になった。

 今年の式では、ステージによじ登ろうと肩車などをする新成人がおり、開始が9分遅れた。ただ、座席数を増やすためにステージの位置を変更したことに伴い、フロアからステージまでの高さが増したため、結果としてステージへの乱入を防止できたという。一部新成人による暴力、爆竹の使用などもあったが、中断には至らなかった。

 24日の市教委会合では、元副市長で教育委員の大場茂美氏が「皆でお祝いする趣旨の祝日に休日出勤してまで、(警備員や市職員が)警備のことで神経をすり減らさなければいけないのは非常に残念なこと」と指摘。「警備が全くいらないお祝いの集いに早く転換できるよう、参加者に自重を促したい」と述べた。(木下こゆる)