拡大する写真・図版2018年の大阪国際女子マラソンを制した松田瑞生

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 女子マラソン東京五輪代表の「残り1枠」を巡る争いが佳境を迎えた。26日の大阪国際女子、3月8日の名古屋ウィメンズともに有力選手が出場し、派遣設定記録を上回るレース展開が期待される。

 昨秋のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で、前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)が五輪代表に内定。最後の3枠目は、MGCファイナルチャレンジで、派遣設定記録の2時間22分22秒以内で走った選手のうち、最も好タイムをたたき出した選手に与えられる。さいたま国際は終了し、残る選考の場は大阪と名古屋。設定記録に届く選手がいなければ、MGC3位の小原怜(天満屋)が代表入りする。

拡大する写真・図版昨年9月のMGCで7位でゴールする福士加代子

 日本陸連は、最後の1枠について「世界トップレベルのマラソンスピードという観点から、『スピード』の要素を持つ者から選びたい」という考えだ。

 大阪では高速レースのお膳立てがなされた。ペースメーカーに、ハーフマラソンで日本新記録を樹立した新谷仁美(積水化学)を起用し、5キロを16分40~45秒のペースに設定。この大会では初の試みとなるペースメーカー制御バイクも配備して1キロごとに指示を出し、ハイペースを維持する。先頭集団の前を走るテレビ中継車の背面にタイム計を設置。記録を意識しながら走れる環境を整えた。

拡大する写真・図版昨年9月のMGCで3位だった小原怜

 大阪と名古屋は、比較的平らなコースということもあり、好タイムが出やすい。日本歴代20傑のうち、12人は大阪と名古屋で記録を残している。2003年の大阪では、後に歴代1位となる野口みずきが2時間21分18秒の好タイムで優勝。2位に入った千葉真子が歴代5位となる同21分45秒、3位坂本直子が同6位の同21分51秒をマークした。

 大阪での記録突破の最有力候補は、MGCシリーズ内で最高記録となる同22分23秒を出した松田瑞生(ダイハツ)。4年前の大会で自己記録となる同22分17秒で優勝したベテラン福士加代子(ワコール)、「他力」に頼らず出場に踏み切った小原の走りにも注目だ。一方、名古屋には、MGC出場選手の中で最速の自己記録同21分36秒を持つ安藤友香、MGCで序盤から攻める走りを見せた22歳の一山麻緒らワコール勢に加え、昨年の大会を同23分台で走った岩出玲亜(アンダーアーマー)らの出場が見込まれる。(辻隆徳)

女子マラソン日本歴代20傑タイム

①野口みずき 2時間19分12秒 ベルリン(2005年)

②渋井陽子  2時間19分41秒 ベルリン(04年)

③高橋尚子  2時間19分46秒 ベルリン(01年)

④安藤友香  2時間21分36秒 名古屋(17年)

⑤千葉真子  2時間21分45秒 大阪(03年)

⑥坂本直子  2時間21分51秒 大阪(03年)

⑦山口衛里  2時間22分12秒 東京国際(1999年)

⑧福士加代子 2時間22分17秒 大阪(16年)

⑨松田瑞生  2時間22分23秒 ベルリン(18年)

⑩土佐礼子  2時間22分46秒 ロンドン(02年)

⑪前田彩里  2時間22分48秒 名古屋(15年)

⑫弘山晴美  2時間22分56秒 大阪(00年)

⑬関根花観  2時間23分7秒 名古屋(18年)

⑭田中智美  2時間23分19秒 名古屋(16年)

⑮小原怜   2時間23分20秒 名古屋(16年)

⑯重友梨佐  2時間23分23秒 大阪(12年)

⑰大南博美  2時間23分26秒 ベルリン(04年)

⑱小崎まり  2時間23分30秒 大阪(03年)

⑱尾崎好美  2時間23分30秒 東京国際(08年)

⑳木崎良子  2時間23分34秒 名古屋(13年)