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 国会が始まると、各党の幹部らがテレビ番組などに出演し、「場外論戦」を展開する場面も増えてくる。26日は与野党の幹事長・書記局長らがNHKの討論番組「日曜討論」で議論を交わした。「桜を見る会」問題などで追及を強める野党に対し、与党は早期の予算成立をめざす考えを強調するなど、27日から始まる衆参両院の予算委員会の「前哨戦」のような内容になった。

きょう衆院予算委 国会論戦「主舞台」へ

 27日に開かれる衆院予算委には、安倍晋三首相をはじめ全閣僚が出席。与野党の論客たちが次々と登場し、国会論戦の「主舞台」ともいえる。桜を見る会問題やカジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件、辞任した2閣僚の公職選挙法違反疑惑などで、野党が追及を強める見通しだ。

 この日の討論番組も、同じような構図になった。

桜を見る会、IR・・・攻める野党

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は桜を見る会の公文書管理の問題やIRをめぐる疑惑などを例に引き、安倍政権が情報開示に消極的だと批判。「予算委では、まず情報開示してもらうことが大事」と強調した。

 国民民主党の平野博文幹事長は「安倍政権で一貫して共通していることは、公文書を何らかの格好で隠蔽(いんぺい)しているか、触っているか、改ざんしているか。その一つに桜を見る会の問題が出てきた」と指摘。共産党の小池晃書記局長も「首相が正直に真実を語れば、たちどころに解決する問題だ」と主張した。

 IRについても、福山氏は「ギャンブル依存症や汚職も出てくる。日本の成長戦略にカジノはいらない」と述べ、平野氏も「賭博で経済活性化をするのは、極めて政策自体が不健全だ」と切って捨てた。ただ、日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「IRを通じた観光産業を育てていくことは必要だ」と語った。

与党、予算の早期成立を強調

 攻勢を受けた与党側は、自民党の稲田朋美幹事長代行が「公文書は民主主義の基盤で、管理の方策は徹底的に検討する」と釈明。一方で、自民の河井案里参院議員の陣営が昨夏の参院選で党本部から1億5千万円の資金を受け取ったとされる問題については「党本部から重点地区に重点的に寄付する政治資金は党勢拡大としてやることはあると思う」と述べ、問題ないとの認識を示した。

 そんな与党は、今年度補正予算案と2020年度当初予算案の早期成立をめざす考えを強調した。稲田氏は「これが最大の景気対策」と説明。公明党の斉藤鉄夫幹事長も「長期安定政権ゆえのおごり、ゆるみがあってはならない」としつつ、「予算案の審議に全力を挙げたい」と語った。

 序盤国会では、選択的夫婦別姓についてのヤジをめぐり、与野党が対立している。制度の必要性を訴える野党代表の質問中、自民党議員から「それなら結婚しなくていい」とヤジが飛んだとされる問題だ。この日の討論番組でも野党から批判され、稲田氏はこう言ってかわした。「多数のヤジが飛ぶ。一つ一つについてコメントするとか、そういうことではないのではないか」

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 第201回通常国会。国会や政党など政治の現場での様子を「政治ひとコマ」としてお届けします。(寺本大蔵)