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 劇的な幕尻優勝に大歓声が起こった。26日、徳勝龍が、結びの一番で大関貴景勝を破って14勝目。歓喜の賜杯(しはい)を抱いた。奈良県出身力士の優勝は、1922(大正11)年春場所の鶴ケ浜以来、98年ぶり2人目となった。33歳5カ月での初優勝は、年6場所となった1958年以降では3番目の年長記録。日本出身者では最高齢を記録。十両から再入幕した場所での初の優勝者になった。

 2敗の正代も御嶽海を破って13勝目を挙げたが、決定戦進出はならなかった。新関脇朝乃山は10勝に到達。炎鵬は2連敗で8勝で終わった。御嶽海は負け越した。

一時は部屋が閉鎖

 優勝者は、東の支度部屋最奥で表彰式に向けてまげを整える。普段は横綱がでんと構える場所。取組後、そこに自分の座布団があるのを見て、徳勝龍は苦笑した。

 「(自分は)そんな顔じゃない、顔じゃない」

 相撲界で「分不相応」を意味する言葉だ。無理もない。4場所ぶりの再入幕、幕尻から20年ぶりの下克上を成し遂げたのだから。

 千秋楽の結び。勝てば自力優勝…

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