2020年初の通常国会。噴出する疑惑に攻勢を強める野党、その行方は
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 通常国会の論戦が最初の山場を迎えます。27日から、安倍晋三首相ら全閣僚が出席し、衆参両院で相次いで予算委員会が開催。この日は衆院予算委が行われました。「桜を見る会」問題やカジノを含む統合型リゾート(IR)事業の汚職事件、辞任閣僚らの公職選挙法違反疑惑などをめぐる首相と野党の攻防をタイムラインで速報し、記者が解説します。

寸評=菊地直己記者

数々の「疑惑」…従来の説明繰り返す首相、不誠実

 与野党の論戦が本格化する衆院予算委員会の初日が終わりました。この日の焦点は、安倍晋三首相の「説明責任」でしたが、国会審議で首相がその責任を果たしたとは言えなさそうです。

 とりわけ野党の質問が集中したのは、桜を見る会問題でした。首相がこの問題について「一問一答」形式の予算委で答弁に立つのは、実に昨年11月8日以来。首相は記者団などに対して「国会から求められれば、出て行って説明するのは当然のことだ」と言っていただけに、どのような説明をするのか注目が集まっていたからです。

 しかし、ふたを開けてみれば、これまで菅義偉官房長官らが引いてきた安倍政権の「説明ライン」を越える答弁はありませんでした。従来の説明の繰り返し、という印象です。

 例えば、首相の支援者らが多数招待されていたことを追及されると、首相は「招待基準があいまいであったために、歴代内閣でも地元の方々の出席はあった」。招待者名簿など公文書のずさんな管理を指摘されると、菅氏が「民主党政権時代を含め、招待者名簿の取り扱いは公文書管理法に違反するものだった」と答弁し、安倍政権の責任を転嫁する場面も見られました。

 確かに首相の立場として答弁しづらい内容もあろうかと思いますが、野党が取り上げたテーマは、報道各社の世論調査などを見ても国民が疑念を抱いていることばかりと言えます。首相や閣僚は耳の痛い質問でも正面から受け止め、できる限り誠実に答弁する――。明日以降の予算委の論戦では、そんな姿勢を期待したいと思います。

17:01

初日の審議終了

 衆院予算委員会の初日の審議が終わった。

16:45

ジャパンライフ元会長招待? 首相答えず

 オーナー商法で行政指導を受けたジャパンライフの元会長が勧誘に「桜を見る会」の招待状を使っていたとされる問題。安倍晋三首相は元会長を招待したかどうか問われたが、「個人に関する情報」だとして答えなかった。

 国民民主党の大西健介氏が「本人が『招待された』と言っている。自ら公開している人に、なぜ『個人に関する情報だから回答できない』と答弁するのか。回答して困るのは、招待された人ではなくて首相自身ではないか」と追及。だが、首相は「個人の言動を踏まえて政府として明らかにすることは、考えていない」として答えなかった。

 首相はまた、ジャパンライフの元会長との関係については「多人数の会合で同席した可能性は否定しないが、1対1でお会いしたことはなく、個人的関係はない」と述べた。

16:15

法定上限超える報酬、今井氏「資金が潤沢だったから」

 「どうしてお金を払えたかといったら、これだけのお金をもらえたからですよ。資金が潤沢だったからではないか。結果的に自民党がたくさんのお金を渡したことが、こういう事態を招いたのではないか」

 自民党の河井案里参院議員(広島選挙区)の陣営が昨夏の参院選で車上運動員に法定上限を超える報酬を支払ったとされる疑惑をめぐり、野党統一会派の今井雅人氏(無所属)は安倍晋三首相が疑惑の原因を作ったのではないかと追及した。党本部が河井氏陣営に1億5千万円もの資金を提供したからこそ、このような選挙違反疑惑を招いたという理屈だ。

 首相は「私は案里氏だけでなく、全国の候補者の応援をしている。広島選挙区で(河井氏と自民現職の)どちらか一方に肩入れしたということではない」と反論。「さまざまな指摘について、それぞれの政治家が自ら襟を正し、自ら可能な限り説明責任を果たすべきものだと思う」と述べた。

拡大する写真・図版衆院予算委で、野党統一会派の今井雅人氏の質問に答弁する安倍晋三首相=2020年1月27日午後4時28分、岩下毅撮影

16:15

河井案里議員に秘書応援、首相「私の指示」

 自民党の河井案里参院議員(広島選挙区)の陣営が、昨年の参院選で党本部から1億5千万円の資金を受け取った問題に関連し、安倍晋三首相は「私の秘書が、私の指示によって広島に応援に入ったということだ」と述べ、山口県の地元事務所の秘書が河井氏の選挙を応援したことを認めた。

 河井氏への首相の強力なテコ入…

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