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 ロックバンド「クイーン+アダム・ランバート」が、30日まで日本公演を行っている。映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒット後初めての来日で、全4公演のチケットは完売。初日の25日、さいたまスーパーアリーナで3万人の観客を前に行われたライブを、クイーンが来日するたびに取材した音楽誌「ミュージック・ライフ」の元編集長で音楽評論家の東郷かおる子さんに評してもらった。

熱意と覚悟に心打たれ 音楽評論家・東郷かおる子さん

 黄金の冠、深紅の幕、大型スクリーン、果ては惑星までがステージいっぱいに輝く、えげつないまでのキラキラ感に彩られた巨大なセットと、それに負けない演奏のスケールに新旧の観客が酔った一夜だった。1991年に亡くなった英国のロックバンド、クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの生涯を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットで人気が再燃するなか幕が上がった4年ぶりのクイーン+アダム・ランバートの初日公演を1月25日、さいたまスーパーアリーナで観(み)た。

 独自のカリスマ性を放つフレディを亡くした後、オリジナルメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーに「彼以外には考えられない」と言わせ、2012年のツアーからボーカルに迎えられたアダム・ランバートの存在感が強烈だ。前回の来日公演までは観客側にフレディの幻影がチラついていた感もあったが、今回は原曲への敬意を感じさせながら、あくまで自身のスタイルで歌い切る、その圧倒的な歌唱力で大向こうをネジ伏せた格好だ。フレディがステージで歌うことがかなわなかった晩年の曲「ショウ・マスト・ゴー・オン」や「リヴ・フォーエヴァー」の素晴らしさには筆者も目頭が熱くなったことを白状しよう。

 一方、ブライアンの繊細でドラマチックなギターワーク、ロジャーの力感のあるドラミングも年齢を感じさせない。すっかり髪が白くなった彼らの姿がスクリーンに映し出されるたびに、隔世の感はあるがクイーンの音楽を継承していこうとする、その熱意と覚悟に心打たれる瞬間が何度もあった。

 クイーンが日本での成功を足掛…

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