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 映画「スター・ウォーズ(SW)」シリーズで、「銀河系最速のガラクタ」の異名で愛される宇宙船ミレニアム・ファルコン。CGモデラーとして制作に携わる成田昌隆さん(56)は、45歳で会社を辞めてハリウッドに飛び込んだ異色の経歴の持ち主だ。

 デザイナーが描いた2次元の絵を、コンピューター上で造形するのがCGモデラーの仕事。単に立体化するのではなく、デザイナーが描かない内部のメカや部品も考えて作り、組み立てる。爆発して崩れ去る宇宙船がまるで本物のように見えるのは、モデラーが船体内部の構造から配管、配線に至るまで精緻(せいち)に作り込むからだ。

 2015年に公開されたシリーズ7作目以降、昨年末に公開された「スカイウォーカーの夜明け」までの5作品に携わる。7作目「フォースの覚醒」で、ミレニアム・ファルコンや敵の主力艦スター・デストロイヤーを担当。スピンオフ作品の「ハン・ソロ」では、ファルコンが命がけの宇宙の旅を経てぼろ船になる前の、豪華なレジャー船だった頃の姿をつくり、世界中の優れたVFX(視覚効果)作品をたたえるVESアワードでベストモデル賞にノミネートされた。

 最新作ではこれまでにつくったモデルを基調に、ファルコンのアンテナを時代設定に沿って民間用のものから軍用に付け替えた。最終盤で爆発する宇宙船の内部も作り込んだが、「映画では残念ながら、煙と炎であんまり見えないんです」。

 世界中のCGモデラーが憧れるSWシリーズのオファーが舞い込んだのは、業界に入って4年目の「新人」の頃だった。

 10歳の時に「シャレード」を見て洋画にはまり、「荒野の七人」や「戦場にかける橋」に感銘を受けた。漠然とハリウッドに憧れたが、あまりに遠い世界。はなから夢見ることはなかった。国語や英語は苦手だからと理系に進み、大学は工学部へ。なんとなく上場企業に就職し、バブル絶頂期に「打算的に」大手証券会社に転職。1993年に米国赴任した。

 ここで見た1本の映画が、「運命の分かれ道だった」。

 個性豊かなおもちゃの冒険を描…

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