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 イチゴの葉でできた糖が果実の中を流れる様子を、高崎量子応用研究所研究員の三好悠太さん(30)らが捉えた画像が、科学技術団体連合(東京都)などの「科学の美」インスタ写真コンテストの最優秀賞を受賞した。4月13~19日の科学技術週間のポスターに採用される見込みという。

 作品は、放射性同位元素(RI)の標識を付けた糖が実へと動きながら発する放射線を画像化し、実の内部構造を透かしたX線画像と重ねた。糖が実の片側にだけ流れる理由は研究中で、「別の葉からは実の別の部分に糖が流れ、特定の葉と果実の一部がそれぞれ対になって糖を供給している可能性がある」と三好さん。作品については「これまで見ることのできなかった、生きたイチゴの内部画像を見られる感動を味わってほしい」と話している。

 作物内部の糖の流れの解明が、より品質の高い果実の生産に影響するとされ、三好さんら同研究所の「RIイメージング研究」プロジェクトは、RIを様々な農作物に応用し、収量の増加や育種の研究などに役立てたいとしている。

 コンテストは、科学技術の普及などをめざし、今回が2回目。科学技術団体連合が昨年8月~11月、インスタグラムの投稿で応募を募っていた。(金井信義)