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 一般社団法人・全日本吹奏楽連盟(東京都千代田区、丸谷明夫理事長)は27日、給与・賞与を水増しして受け取っていたなどとして、50代の事務局長と40代の事務局次長の男性2人を懲戒解雇し、発表した。二重帳簿を作るなどして2010年度からの約10年間で不正に得た金額は、計約1億5千万円にのぼるとみられる。連盟は民事・刑事両面で2人の責任を追及するという。

 記者会見した丸谷理事長らによると、2人の解雇はこの日あった連盟の臨時理事会で決めた。10年4月からの決算報告書も修正。不正を見抜けなかった責任をとって監事は辞任したという。

 事務局長は、正規の給与・賞与に水増し分を上乗せした金額を、自身と事務局次長の給与口座に振り込んでいた。上乗せ額はコンクールなどの会場費や課題曲の楽譜制作費に付け替えて計上し、理事会と総会に報告していた。その際、伝票類を偽造していたという。

 連盟の内部調査に対して事務局長は「給与の上乗せを理事長が認めた」と話したという。丸谷理事長は会見で「(上乗せを認めたことは)断じてない」とし、「深くおわびする。不正が二度と起きないよう信頼回復に全力を挙げる」と述べた。連盟の内部調査委員会は「正規の給与表には理事長の押印があったが、水増しした給与表を認めた痕跡はない。事務局長の証言には裏付けがなく、信用できない」と判断した。

 連盟は「関与した職員を厳正に処分し、チェック体制を見直す」としている。コンクールなどは予定通り実施するという。

 連盟は朝日新聞社とともに全日本吹奏楽コンクールなどを主催している。