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 いま考えても、奇跡のようなストーリーだった。

 2017年2月、フランス・パリ。約2万人の観客に囲まれたハンドボールコートで、一人の日本人が相手を抜いてシュートを決めると、歓声に沸いた。

 世界屈指のフランスリーグに挑戦していた土井レミイ杏利(あんり)選手(30)だ。外国人選抜の一員として、日本人で初めてオールスター戦の舞台に立った。

 フランスに来た5年前は、けがで競技から離れ、「人生の道を失った」。そんな絶望の淵にいた。

     ◇

 フランス人の父と日本人の母の間に生まれ、千葉県富里町(現・富里市)にやってきた。ハンドボールと出会ったのは小3の時。「弱かったけど、練習が楽しみだった」。強豪の浦和学院高校(埼玉)に進み、2年続けて高校総体で活躍した。

 日本体育大学で、左ひざのけがに悩まされた。1年の時は練習できない日々を過ごし、4年に再発。かばっていたら右ひざも痛めた。痛み止めの注射を打ちながらプレーを続け、4年の公式戦後には一時、歩けなくなった。医者に言われた。「プレーができるようになっても、爆弾を抱え続けることになる」

 大好きだからこそ、中途半端が…

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