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 三菱重工業は28日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターで予定されていたH2Aロケット41号機の打ち上げを中止した。ロケットに窒素ガスを供給する外部施設の配管からガスが漏れ、供給できていないことがわかったためという。窒素ガスは打ち上げ時の機体の加温に必要なため、打ち上げを延期して原因を調べる。新たな打ち上げ日時は2月以降になる見通し。

 打ち上げを担う同社と、設備の維持管理を担う宇宙航空研究開発機構(JAXA)は同日午前、会見を開いた。それによると、H2Aロケットは27日午後9時ごろ、組み立て棟から発射地点に移動を終えたが、同10時ごろ、ガス供給を示す圧力数値の異常が判明。発射地点から約30メートル地点にある配管のつなぎ目に直径5センチの穴が開いていることがわかったという。昨年5月と12月の点検では異常はなかったとしている。

 ロケットには情報収集衛星「光学7号機」が搭載されている。昨年9月には、発射台で火災が発生してH2Bロケットの打ち上げを直前に延期した。三菱重工業の田村篤俊・打上執行責任者は、「2回連続で予定通りの打ち上げを達成できず、打ち上げ事業者として残念。原因を究明して対策し、次に成功させることに全力を注ぐ」と述べた。(小林舞子)