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 ケニアなどのアフリカ東部で、過去数十年で最大規模のサバクトビバッタの群れが襲来し、農作物などを荒らす被害が相次いでいる。国連食糧農業機関(FAO)は「地域の食糧安全保障にとって大きな脅威」として、国際社会に7千万ドル(約76億円)の緊急支援を求めている。

 トウモロコシやエンドウ豆の畑が広がるケニア中部のムウィンギ。体長5センチほどのバッタの大群が上空を飛来する中、農家のフランシスカ・ムウェルさん(42)は27日、朝日新聞ケニア人助手の取材に「2日前からバッタの大群が襲ってきて、収穫直前だったトウモロコシを食べ尽くしてしまった。子どもたちの学費を払わないといけないのに」と嘆いた。

 FAOによると、バッタの大群は大雨などの天候不順が続いたアフリカ東部を中心に発生。現在は数億匹程度まで増えたとみられる。群れの規模はケニアでは過去70年で最大で、隣国のエチオピアやソマリアでも過去25年で最大だという。バッタの大群は1日に100キロほど移動できるとされ、放置すればウガンダや南スーダンなど周辺各国に向かう可能性もある。(ヨハネスブルク=石原孝)