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 政府は28日、3月25日で5年間の任期を終える原田泰・日本銀行審議委員(69)の後任に、安達誠司・丸三証券経済調査部長(54)を充てる国会同意人事案を示した。衆参両院の同意を得たうえで就任する予定。

 安達氏は大和総研やドイツ証券を経て、2013年から現職に就いた。原田氏と同様、金融緩和に積極的な「リフレ派」のエコノミストとして知られる。原田氏の後任に同じ主張の識者が就く見通しとなり、大胆な金融緩和を軸とした「アベノミクス」を掲げる安倍政権の姿勢が改めて明確に示された形だ。ただ、安達氏就任で緩和強化論がすぐに強まるとの見方は少ない。

 退任予定の原田氏は緩和強化の立場から、現行の日銀の緩和策について、長期金利を「ゼロ%程度」に誘導する長短金利操作は方針があいまいだとして、黒田東彦(はるひこ)総裁ら執行部の政策に反対票を投じてきた。(湯地正裕)