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 大学病院そばに医療モールの建設計画があると偽り、薬局大手サンドラッグの子会社から出店保証金として約2億円を詐取したとして、警視庁は、いずれも職業不詳で、東京都板橋区高島平1丁目の安藤季賢(69)、同区成増5丁目の山本英一(54)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕し、28日発表した。いずれも容疑を否認しているという。

 大学病院や大規模病院の周辺に並ぶ「門前薬局」は、備蓄コストが抑えられることなどから利益率が高いとされる。警視庁は、安藤容疑者らがこうした点に目を付け、架空の計画をでっち上げたとみている。

 捜査2課によると、逮捕容疑は2015年9月、サンドラッグ子会社の「サンドラッグファーマシーズ」(東京都府中市)に対し、日本大学付属板橋病院(東京都板橋区)の近くにクリニックなどが入る医療モールができるとかたり、「保証金を払えば薬局の出店を確約する」とうそを言って、約2億円をだまし取ったというもの。「日大卒業生で幹部と親しい、計画を中心になって進めている」と話すなど、安藤容疑者が事件を主導したという。

 18年6月に安藤容疑者の会社が経営破綻(はたん)し、計画そのものが架空と判明。同社が警視庁に相談していた。