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 ホンダは28日、中国・上海市に本社を置く合弁の二輪車事業の生産再開を延期すると明らかにした。新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け、上海市などの当局が市内の企業に、春節(中国の旧正月)の大型連休明けの営業再開を延期するよう通達したことを受けた措置。今は春節休暇で生産を止めている。新型肺炎の拡大が、日本企業の生産面に影響を及ぼし始めた。

 ホンダは上海市内に中国企業との合弁の二輪事業の本社を置き、天津市と江蘇省太倉市に工場を持つ。春節休暇明けの営業再開を、ホンダによると、太倉市は9日、上海市は10日以降に延期するよう通達を出している。このため、本社は当初予定の2日から10日に、二つの工場は3日から9日に再開を延期することにしたという。

 ただ、感染拡大は続いており、9日に操業を再開できるとは限らない。広報担当者は「現時点では(予定通り再開できるか)なんとも言えず、状況次第としか言えない」と話す。

 この2工場は、中国国内と輸出向けの二輪車を製造しており、生産能力は合わせて年間85万台。ホンダの中国での二輪車の生産能力は全体で210万台で、その4割近くを占める工場の生産が一時止まることで、生産計画への影響は避けられない見込みだ。(森田岳穂)