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 大相撲初場所は、徳勝龍の20年ぶりの幕尻優勝で幕を閉じた。平幕同士の賜杯(しはい)争いで、もう一人の立役者が熊本県出身の正代(しょうだい)(28)=本名・正代(しょうだい)直也、時津風部屋=だ。県出身者初の優勝を願った地元ファンのなかに、正代にとって特別な存在がいる。91歳の祖母、正代正代(しょうだいまさよ)さんだ。場所の終盤に、故郷・熊本県宇土(うと)市で取材に応じてくれた。

     ◇

 ――正代(まさよ)さんは相撲ファンの間ではちょっとした有名人です。失礼ながら、名前が珍しい。

 「はははは、そうですね。旧姓は中山でしたが嫁いだ先が正代(しょうだい)家だったので。名前が変わったのは昔の話ですからもう気になりませんよ。初めて名前を見た人からは『何て読めばいいですか』と聞かれますけどね」

 ――正代関はどんなお孫さんですか。

 「ちっちゃい時からおとなしい子で、人とけんかしたことないですもんね。今も変わらないです、優しかですもん。私は『なおや』って呼びます。直也は『ばあちゃん、ばあちゃん』って懐いてくれて、本当に優しかです」

 ――宇土市は相撲が盛んな地です。大相撲はよく見ますか。

 「毎日、自宅のテレビで見ていますよ。三段目あたりからずっと。直也の取組の時は『押せ! 押せ!』って私1人でテレビに向かって言っています。勝ったら『よかったねえ』って手をたたくんですよ。この前、懸賞金がたくさんかかって勝った時(大関貴景勝戦)は涙が出ました。直也もうれしかったでしょうね」

 ――熱烈な応援ですね。

 「毎場所、毎場所が楽しみでね。勝つ時はうれしいけど、負けがこんだ去年の秋場所(3勝12敗)は、私もがっかりして『今日も負けた、今日も負けた……』って」

 ――勝った日の夜は、地元有志による花火が上がります。

 「いつも家の窓から、窓を開けて見るんです。それに直也が勝つと、病院に行った時に先生や患者さん全員から『よかったねえ』と言ってもらえます」

 ――今場所は快進撃です。場所前の正月には帰省していたそうですね。

 「体が違うんですね。来た時に…

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