拡大する写真・図版パリで27日、今年のフランス版ミシュランガイドで三つ星に格上げされたシェフたちと喜ぶ小林圭さん(中央)=AFP時事

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 星の数でレストランを格付けする「ミシュランガイド」の2020年フランス版が27日発表され、日本人シェフが初めて最高位の三つ星を獲得した。パリのレストラン「KEI(ケイ)」でオーナーシェフを務める小林圭さん(42)で、この日に行われたガイドの発表会で「(料理の)シンプルさ、美しさ、技術と正確さが報われた」と紹介された。

 1999年に渡仏した小林さんは、有名レストランで修業を積んだ後、2011年に「KEI」を開店。12年に一つ星、17年に二つ星と位置づけられていた。仏メディアによると、外国出身のシェフの三つ星獲得は昨年に続き2人目。仏メディアは「フランスの伝統と日本の味わいを調和させた」などと好意的に報じている。

 小林さんは27日、「フランスはたくさんの日本人(シェフ)を受け入れてくれた。ありがとうございます」と語った。

【動画】小林圭さん、フランスで三つ星獲得 ミシュラン

 今年のガイドは、仏料理界の重鎮で18年に死去したポール・ボキューズ氏がシェフを務めた店を二つ星に降格。1965年から三つ星を維持していた店だっただけに大きな反響を呼んだ。

 仏紙ルモンドは27日、前例にとらわれない近年のこうした評価の背景として、18年にガイド総責任者に就いたグウェンダル・プレネック氏の影響を挙げ、「歴史的な店の格下げをしようとせず、客観性より情緒的判断を優先してきた」旧弊を改めたと指摘した。プレネック氏は発表会で「我々はもっとも公正なガイドを提供することに努めている。そこに特別扱いはない。だからこそ星が本当の価値を持つのだ」と強調した。(パリ=疋田多揚)