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 指定暴力団工藤会が市民らを襲撃したとされる一連の事件で、北九州市内での建設会社役員射殺などに関わったとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた同会系元組幹部の今村研一被告(41)の控訴審判決が28日、福岡高裁であった。野島秀夫裁判長は懲役18年とした一審・福岡地裁判決を支持し、控訴を棄却した。

 一審判決は、今村被告が2010年3月の北九州市小倉南区の自治会長宅銃撃▽11年2月の同市小倉北区の清水建設従業員銃撃▽同年11月の同区の建設会社役員射殺▽13年1月の福岡市博多区の看護師刺傷の4事件で、バイクを用意するなどして関わったと認めた。

 控訴審では、弁護側が自治会長宅銃撃事件について「自身の行動が殺人を意図した事件への加担になるとはわからなかった」と無罪を主張。だが、野島裁判長は「工藤会がそれまでに拳銃を使った殺人事件や発砲事件を起こしていることを認識していた。最悪の場合には死亡させるような事態をも容認して、組織の一員として役割を果たした」と判断した。