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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は28日、訪中した世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長と会談した。国営中央テレビによると、習氏は「透明で責任ある態度で国内外に情報を発信し、国際社会との協力を強める」と述べた。

 アダノム氏は中国側の対応の速度や規模を評価した上で、「WHOは科学と事実に基づき判断を下し、過度な反応には反対する」と述べたという。

 アダノム氏は王毅(ワンイー)国務委員兼外相とも会談。中国外務省によると、アダノム氏は「自国民を撤収させる国もあるが、我々はそういう主張はしていない」と指摘した。チャーター機を派遣する日米などの動きを念頭に置いた発言とみられる。

 28日の定例会見で、この発言の意図について問われたWHOの広報担当者は、「正確な発言内容を確認できていない」と述べるにとどめた。(北京=西村大輔、ローマ=河原田慎一)