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 中国・武漢市(湖北省)で発生した新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け、現地に住む日本人206人が29日朝、日本政府のチャーター機で羽田空港に帰国した。

 外務省によると、感染症の流行に伴い、政府がチャーター便で日本人の帰国を支援するのは今回が初めて。運航は全日空が担当し、機内には医師と看護師が乗り込んで検疫を実施した。このほか、中国への支援物資としてマスク約2万枚や防護服50セットも運んだという。

 政府はこれまでも、デモによる治安悪化などの際に、邦人退避のためのチャーター機を派遣した。近年では2011年初め、エジプトの反政府デモの影響で足止めされた観光客ら463人を計3便でイタリア・ローマまで運んだ。1999年の東ティモール独立をめぐる住民投票による騒乱や、02年にインド・パキスタン情勢の緊張が高まった際にもチャーター便を運航した。

 今回のチャーター便では、エコノミークラスの正規料金に当たる片道1人約8万円(税別)を搭乗した人に払ってもらう予定だ。(加藤あず佐)