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 静岡県牧之原市片浜にある江戸時代の旧庄屋屋敷「大鐘家」で、恒例の「吊(つる)し飾り展」が開かれている。「吊し飾り」は桃の節句のひな壇の両側に、ぬいぐるみをつるす風習。江戸時代後期に伊豆・稲取温泉で、ひな壇の代わりに端切れで作った縁起物を飾り、女児の成長を祈ったのが起源とされる。

 大鐘家では古民家に置かれたひな壇を囲むように、長さ約1・5メートルの飾り約100本が天井から下がる。展示は10年ほど前に始め、主に掛川や浜松の手芸グループから寄贈されたものという。子宝に恵まれる「犬」、福を招く「ふくろう」、長寿を願う「鶴・亀」などのぬいぐるみがひもで結ばれ、訪れた人の目を楽しませていた。5月10日まで。3月中旬以降はひな壇を五月人形に変え、吊し飾りの展示を続ける。(阿久沢悦子)