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 東京都は29日午後、中国・武漢市から民間チャーター機で帰国した206人のうち、都立病院と公社病院に搬送された5人の症状について記者会見で説明した。2人に肺炎の症状があるという。

 同日午後5時現在で、公社荏原病院(大田区)に30代男性と40代男性、50代男性、50代女性の計4人が、都立駒込病院(文京区)に50代女性が搬送されている。両院は、新型肺炎などの感染症にかかっている疑いがある患者の搬送先として、事前に指定された都内の4病院のうち二つだ。

 会見などでの説明によると、荏原病院の4人の症状はいずれも安定しているが、40代男性と50代男性の2人には肺炎の所見があるという。

 4人は救急外来入り口を通り、うち1人は入り口近くの診察室で問診などを受けた。診察にあたった医師はマスクなどを着用したという。病院には、ウイルスを外部に出さないように気圧を低くした「陰圧室」が11室あり、患者を入院させる際は、部屋までの移動にはマスクをしてもらう。

 4人ともすでに「陰圧室」に移っており、新型コロナウイルスに感染しているかどうか、病院側が検体をとり、保健所に提出した。「結果を待ちながら、当面は様子を観察する」という。

 黒井克昌院長は同日正午過ぎ、報道陣に「現在、感染症専門の医師が治療を行っており、万全を期して対応している」と述べた。

 また、駒込病院に搬送された50代女性は、航空機内でも外でも症状がなかったが、その後、吐き気を訴えたため、搬送したという。発熱や呼吸器の症状はないが「万全の体制をとるべく入院して頂き、検査をする体制をとっている」という。