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 生鮮食品、どうやって購入していますか? 街道沿いの大規模スーパー? 高級食材なら百貨店の食品売り場? 最近は宅配を利用する方も増えましたね。流通が多様化して競争が激しくなる中、知恵と工夫で家業を守っている「まちの八百屋」さんがいます。

札幌で創業100年へ

 札幌の「山の手」、宮の森の住宅街に立つ「フーズバラエティすぎはら」は青果と食品・雑貨の店だ。リンゴが出回る晩秋、「ふじ」しか思い浮かばない客は、売り場で目を白黒させるに違いない。コックスオレンジピピン、もりのかがやき、ひめかみ……なじみの薄い名前が並び、多い日には13品種もそろう。すべて北海道産である。

 「生で食べたいですか。焼きリンゴにします?」「甘いのが好きなら早生(わせ)ふじ、酸味が好みならコックスオレンジピピンですね」。3代目店主の杉原俊明さん(56)はにこやかに接客する。この長い名のリンゴはアップルパイにも最適という。手書きのポップに「イギリス人の大好物」とある。

 「どれがおいしいか聞かれてもお客さんの嗜好(しこう)や用途によって違いますから。『肉質は硬い方がいい? 香りは高い方が好きですか。じゃあ、これです』と。答えは自(おの)ずと出るんです」

 野菜ソムリエプロの資格を持つ。ゴボウも何種類かあり、違いを問われれば調理法も指南する。「これは煮ると出汁(だし)が染みておいしい。フランス料理に使うシェフもいます」

 ただ、青果店ならふつう年中見かける品、たとえばカボチャは店頭から何カ月か姿を消す。野菜ソムリエの試験に合格した2005年、「野菜は国産で勝負しよう」と決めたのだ。

店じまいまで考えた苦境から、這い上がることができたのはなぜなのか。記事の後半では杉原さんのインタビューもお読みいただけます。

 そのかたわら、前々年の03年…

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