拡大する写真・図版チャーター機で帰国し、報道陣に対応する2人の男性。外務省から取材者もマスクの着用を要請された=2020年1月29日午前9時42分、羽田空港、長島一浩撮影

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 中国で新型肺炎の感染が広まるなか、武漢市に滞在していた邦人約200人の帰国が29日、始まった。飛行機を降りると、不安を募らせていた現地での生活を語った。

 「(機内で)席に着くなりすぐに寝ておりました。ほっとすると同時に、どっと疲れたのかなと」

 中国・武漢市にある日本製鉄の現地法人社員の青山健郎さんは29日朝、到着したばかりの羽田空港で、安堵の言葉を繰り返した。

 この日、日本政府が手配したチャーター機で第1陣の206人が帰国した。

 青山さんが暮らしていたのは、感染者が多く出た市中心部の海鮮市場に近いエリア。感染が広がるに従い、外を動き回れない状態が続いた。「患者の数が急速に増えて。それが一番の不安の元でした」と言う。

 棚から商品がなくなっている店舗も出てきた。「物流、交通の規制が厳しい。自由な経済活動は全くできない」。その一方、中国政府の要請を受けたイオンがスーパーの営業を続け、おかげで食料品を買えたという。

 「まだ400人以上が残されている。営業を維持するために残るという人もいる。医療品などの支援を強化してほしい。日本での感染防止も大事だが、残っている人の力になりたい」と力を込めた。

 武漢から機体に乗り込む際には…

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