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 兵庫県西宮市の県立西宮病院で、2014年にCT検査を受けた男性患者の肺がんが見落とされるミスがあり、治療開始が5年後になっていた、と県が29日発表した。男性は現在「ステージ3」と診断されて治療中。病状が進んで手術はできない状態だという。

 県によると、男性患者は現在50代。14年4月、胸の痛みを訴えて同病院の救急外来を訪れた。当直だった消化器内科の女性医師(現在は退職)は男性のCT検査を実施し、いったん気管支肺炎と診断。翌日、画像を確認した放射線科医師が肺がんの可能性を指摘するカルテを作成したが、女性医師はその内容を確認しなかったという。

 男性は昨年8月、みぞおちの痛みなどを訴え再び来院。別の医師が過去の受診記録を確認し、5年前の肺がんの見落としがわかった。県は見落としがなければ、がんを切除できた可能性があったとしている。

 八木聡・県病院事業副管理者は「大変申し訳なく思う。安全対策を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。