拡大する写真・図版中米ベリーズの国民的人気のハバネロソース「マリー・シャープス」=2019年12月末、ベリーズ市

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 真っ白な砂浜に、エメラルドグリーンの海。四国より少し大きい国土に約40万人が暮らす中米ベリーズはカリブ海に面し、メキシコとグアテマラと国境を接する。ユカタン半島南部に広がるサンゴ礁群は、オーストラリアのグレートバリアリーフに次いで世界第2の規模だ。米欧を中心に世界中の観光客が、さまざまな海洋生物が生息する海でダイビングやシュノーケリングを楽しみ、マヤ遺跡を訪れる。

 昨年12月末、私は駐在している米国ワシントンから、常夏のベリーズを冬休みで訪れた。旅の楽しみの一つといえば、食だ。新鮮な魚のグリルやロブスター、豆入りのご飯や焼いたバナナなど、どれも素材を生かした素朴な味付けで日本人の好みに合う。

拡大する写真・図版中米ベリーズ・キーカーカー島のビーチ=2019年12月末

 なかでも気に入って毎日のように食べたのが、中南米料理の定番である魚介と野菜のマリネ「セビーチェ」だ。どの食堂に入っても、必ずあるソースが入った小瓶が一緒に出されるのに気づいた。

 「Marie Sharp’s」(マリー・シャープス)という会社のハバネロソースだ。激辛唐辛子で知られるハバネロだが、同社の商品は「BEWARE」(要注意)から、「Fiery Hot」(炎のように辛い)、「Hot」(辛い)など14種類もある。

 恐る恐る、セビーチェなどの料理にかけて食べると、思わずうなった。「うまい!」

拡大する写真・図版中南米料理の定番である魚介と野菜のマリネ「セビーチェ」=2019年12月末、ベリーズ市

 ただ、辛いだけではない。ニンニクや野菜の香りが口いっぱいに広がり、料理の味をいっそう引き出してくれる。このソースにはまった私にとって、旅行中の食事に欠かせないスパイスとなった。

「国の誇り」になったソース

 空港や街中のお土産店やスーパーマーケット、ガソリンスタンドの売店など、どこに行っても、「マリー・シャープス」のハバネロソースが売られていた。瓶はカラフルなデザインで、サイズも大中小とさまざまだ。そして、どの瓶にも創業者のマリー・シャープさんの写真と、「ベリーズが誇りとする商品」というスローガンがあった。

 ベリーズの市民にとって、この…

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