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 第2次世界大戦後、欧州に戦禍を二度ともたらさないとの誓いから西欧の6カ国が始めた石炭・鉄鋼の共同管理を前身に、旧共産圏も含む28カ国にまで拡大した欧州連合(EU)から31日、英国が脱退する。域内の「人・モノ・サービス・資本」の移動を自由にし、国家を超えた統合を進める実験的な取り組みで、加盟国が減るのは初めてのことだ。EUは今後、どうなるのか。

 「英国は31日、加盟国として最後の日を過ごす。つらく、感傷的な日になるだろう」。英国のEU離脱を3週間後に控えた8日、EUの行政トップ、フォンデアライエン欧州委員長は、ロンドンの大学での演説で英国との別れを惜しんだ。

 欧州は戦後約70年、各国の政治・経済を結びつけることで決定的な対立を避け、豊かになってきた。その歴史で離脱国が出るのは初めてだ。離脱が確定的になった今も、各首脳からは英国の決断を惜しむ発言が後を絶たない。

なぜ英国は、EUを離脱するに至ったのか。加盟前からの歴史や、欧州の現状とあわせて検証します。

ドゴールの死後に参加

 ただ、英国はEUにとって理想的な加盟国だったわけではない。EUの前身である「欧州石炭鉄鋼共同体」(1952年設立)に加盟したのはフランス、西ドイツ(現ドイツ)、イタリアなど6カ国で、英国は入っていなかった。

 1960年代に入って英国は参…

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