池田拓哉
のれんも看板もない――。宇都宮市中心部で35年続いた小さな中華料理店が31日、閉店する。静かに閉めるつもりだったが、店内で告知したとたん、連日客が押し寄せてきた。消えゆく「町中華」が最後に底力を見せている。
「ふんよう菜館」。L字形カウンターに席は九つだけ。30日、昼前に記者も約40人の列に並んだ。
「『B』が品切れになったらどうしよう」。あちこちから声が聞こえてきた。「B」とは豚バラ肉香料煮がついた「Bランチ」のこと。店の一番人気だ。1時間40分後、店に入った。Bランチとギョーザを注文。割り箸より長く、横幅が約5センチあるバラ肉が2枚重なって出てきた。厚さは約1センチ。柔らかく甘酸っぱい。
「昔は高校生が多かったから量…
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朝日新聞社会部