【動画】「イラン 抵抗の三日月」=其山史晃、高野裕介撮影、PMF提供(銃声を含む音声があります)
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高野裕介(ドバイ支局長)

 一杯、そしてまた一杯。中東を旅していると、客人をもてなすために幾度となくお茶や水、ジュースが出される。昨夏、イスラム教シーア派中心の武装組織「人民動員隊」(PMF)の拠点を取材したときもそうだった。

 PMFは親イランの組織で、米国とイランの対立の渦中にある。メディアにめったに露出しない「こわもて」の人たちだ。私はイランの影響力拡大を取材するため、イラク中部ナジャフにある拠点を訪れていた。

 彼らの世間話に耳を傾けても、私は上の空だった。「時間がもったいない。早く取材を始めたい。訓練も見たいんだ」。こらえきれずに隣にいた支局スタッフの耳元でささやいた。いつもなら「わかった。適当に話を切り上げるから」と応じてくれるが、このときは違った。「せっかくもてなしてもらっているんだから焦らないで。これも取材を円滑に進めるためだ」とたしなめられた。

拡大する写真・図版イラク北部にあるシリアのクルド人難民キャンプで招かれた昼食=2019年12月4日、イラク北部バルダラシュ、高野裕介撮影

 イラクではチャイと呼ばれる茶を一日に何度もすする。職場に着いて一杯、食事をした後に一杯、人の家に行って一杯……。もてなしてくれるのは本当にありがたいし、取材の合間にはつかの間の癒やしの時間でもある。

 だが、問題が一つある。砂糖の量が半端じゃないことだ。カップの下に1センチも砂糖がたまって溶けきらないこともしばしば。「砂糖抜きで」と言い忘れると、強烈に甘い茶をすすることになる。現地の人に「糖尿病になるかもよ」と言っても、失笑されるだけだ。

 PMFの取材の時ではないが、…

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