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 英国が1月31日午後11時(日本時間2月1日午前8時)、欧州連合(EU)から脱退し、47年にわたる欧州の共同体のメンバーとしての関与を終えた。第2次大戦後進められた欧州統合の歴史で、加盟国の離脱は初めて。ジョンソン英首相は演説で「新時代の夜明け」を強調。この瞬間を待ち望んでいた人たちは各地で集まり、祝福し合った。

 「これは終わりではなく始まりだ」「夜が明け、私たちの偉大な国民ドラマの新たな幕が開く瞬間だ」。ジョンソン氏は離脱の1時間前に公開した録画演説で、英国民に向けて語った。

 欧州統合について「50年以上かけて、この国に適さない方向に進化してきた」と指摘。離脱後は、移民の流入の制限や、独自の自由貿易協定の締結のほか、自国に合った法律や規則づくりなどが可能になるとし、「正しく、健康的で、民主的だ」と語った。

 ジョンソン氏は「自治の手段を取り戻し、英国の隅々まで全ての人の生活をよりよくする時が来た」とも語った。31日の日中には、閣議をイングランド北東部サンダーランドで開いた。サンダーランドには日産自動車の工場がある。地域経済の振興を通して、国全体の「底上げ」を誓った。

 31日夜には官庁街が国旗の色の赤、青、白でライトアップされた。英メディアによると、ジョンソン氏は官邸内で、閣僚らと離脱を祝ったという。ただ、離脱をめぐって国論がいまだに二分されている現状に配慮し、政府主催による大規模な催しは避けた。

 英国は1973年にEUの前身の欧州共同体(EC)に加盟。フランス、ドイツとともに主要国の立場にあったが、共通通貨ユーロは採用しないなど独自のスタンスをとった。2016年の国民投票で離脱派が残留派を小差で上回り、離脱の手続きを進めていた。

 今年末までは離脱の「移行期間」とされ、英国は引き続きEUの貿易ルールや法律に従う。英政府はこの間にEUとの自由貿易協定などの交渉を終え、EUとの新しい関係を築く考えだ。(ロンドン=下司佳代子)

■広場では大歓声 一方、嘆きの…

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