[PR]

 (1日、プロ野球キャンプイン)

 沖縄・宜野座が17年ぶりに鳥谷敬のいない春を迎えた。だが、キャンプ名物の「鳥谷丼」は消えず、人気も健在だ。

 球場そばにある飲食店「パーラーぎのざ」。「いわさーだー(岩貞)アンダーギー」や「能見(濃味)のキムチ丼」など選手名をもじった商品が並ぶ中に「鳥谷とりあい丼」の看板があった。見つけたファンは「あっまだある!」。昼前には完売した。

 阪神が宜野座でキャンプを始めた2003年から店はある。鳥谷が入団した04年以降、不動の一番人気だったのがトリの照り焼きのどんぶり「鳥谷丼」だったという。だが、通算2085安打を放ったそのベテランは昨季限りで阪神を退団。国内他球団でのプレーを望んでいるが移籍先が決まらないまま、キャンプインのこの日を迎えた。

 店主の新里(しんざと)玲奈さん(41)はメニューの継続を迷ったが、今年も販売することに。獲得に名乗りをあげる球団がでてくるようにと、名前に「とりあい」を加え、丼には照り焼きだけでなく、ささみや唐揚げも乗せた。「ここにいなくても、もう一度雄姿を見たい」。願いは届くか。(内田快)