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 英国が、欧州連合(EU)から1月31日夜に離脱した。支持してきた人たちは、その瞬間を大いに祝った。一方で、残留派が多い北部スコットランドでは英国からの独立の機運が高まる。独立が「EUに戻る唯一の手段」と受け止められているからだ。

 「ハッピー・ブレグジット」。ロンドン中心部にある英国議会前の広場では離脱の瞬間、数千人の離脱派の市民が英国旗を振り、互いに喜び合った。

 英国人の夫とおそろいの英国旗をデザインしたニット帽をかぶったデンマーク出身のイエーダさん(63)は「もはやEUルールには縛られない。本当に興奮している」。英国経済は確実に発展すると信じ、「残留支持者もいずれメリットに気づく」と語った。

 高校生のダニエル・ケイナンさん(15)は、1年ほど前から政治に関心を持ち始めた。自分自身にどんな影響があるかは「まだ考えたことがない」。だが、「EUから離れ、独自の貿易ができるようになる。米国のような国になるんだ」と目を輝かせた。

 一方、スコットランドのエディンバラにある自治議会前では31日夕、約千人の市民が集会を開いた。スコットランドとEUの旗が振られる中、スコットランド民族党のジョアナ・チェリー英下院議員(53)は「EU離脱後は弱者が守られない社会になりかねない。EUに戻る道はただ一つ。独立だ」と訴えた。

 離脱の午後11時近くになると、人々はろうそくを手に再び議会前に集結。離脱の瞬間には「独立だ」との叫び声が上がり、「我らはまだEU市民だ」との合唱がわき起こった。

 集会に参加した年金生活者のイアン・マクニコルさん(64)は「今日はEUへの連帯心を示そうとここに来た。離脱騒ぎを機に、以前は独立問題と無縁だった友人も、可能性を語るようになった。独立への希望は逆に高まった」と話した。

 環境コンサルタントのジル・スティールさん(48)は離脱派が多いイングランド出身。「イングランド人であることが恥ずかしい。イングランドのナショナリズムは攻撃的だが、スコットランドのナショナリズムは開放的だ」と述べ、独立を支持した。

 調査会社ユーガブが30日に公…

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