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 イランのイスラム革命防衛隊のソレイマニ司令官が米軍に殺害された1月3日、私たちはレバノンの首都ベイルートにいた。

 レバノンには革命防衛隊と深くつながるイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」(神の党)がある。ヒズボラ支持者らによるソレイマニ司令官の追悼集会が5日に開かれると聞き、取材に出かけた。

拡大する写真・図版2006年8月、イスラエル軍の爆撃で壊滅したベイルート南部地区

 高級ホテルが立ち並ぶ海沿いの中心部からわずかに3キロほど離れたベイルート南部地区に会場はあった。

 ペンキがはがれ落ちた古めかしい高層アパートが立ち並び、1階部分には駄菓子屋や果物屋、ケバブ屋、美容室などが入居する。中心部とは雰囲気は一変する。

 貧富の格差が大きいレバノン社会で、ヒズボラは労働者層の貧しいシーア派住民が多いこうした地区を拠点にしている。医療や教育、福祉サービスを提供して支持を広げてきた。

拡大する写真・図版2006年8月、イスラエル軍の爆撃で崩壊したベイルート南部のビルの跡地で捜索作業を続ける人たち

 そんななかでも、割と建物が新しい区画があった。現地の案内人によれば、2006年のイスラエル軍の猛爆撃であらゆる建物が壊され、再建されたという。

 建物の壁面や巨大看板など街の至る所に、ソレイマニの写真があった。写真には、「『抵抗の枢軸』の最高の殉教者」というメッセージが添えられていた。

拡大する写真・図版ベイルート南部地区ではいたる場所にソレイマニ司令官を追悼する看板やポスターが掲げられていた=其山史晃撮影

 この地域に入る前、案内人からは「写真を撮ったり、道を歩いている人に話しかけたりしないで」と言われていた。理由を尋ねると、「住民はスパイを警戒している。不審者はすぐに通報され、バイクに乗ったヒズボラのメンバーが来る。尋問に連れて行かれたい?」という答えが返ってきた。

 ただ、ヒズボラの戦闘員は自ら…

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