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 江戸~明治期にかけ、日本海などを航行した北前船の寄港地が交流を深める「北前船寄港地フォーラム」が2日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島であった。

 フォーラムは、これまでも北前船ゆかりの各地で開かれ、今回が29回目。九州では初めての開催という。鹿児島は寄港地ではないが、北前船が北海道で調達した昆布などを薩摩藩が入手し、琉球経由で中国に輸出。財政を立て直したといわれる。

 この日は、歴史家の磯田道史さんが「なぜ薩摩は強い国か」をテーマに講演。薩摩藩の強さの要因として、地理的に恵まれていたことに加え、「何かが起きる前に答えを持っておく」という実利的な教育を受けていたなどと指摘した。

 フォーラムには、中国・大連市などの政府関係者ら計62人が来日し、参加する予定だったが、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大の影響で見送られた。(井東礁)